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声優志望者、必見!声優養成所と専門学校の違いって何?2018/09/25
養成所と専門学校の違いは「進路の幅」
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こんにちは!
KOEボイストレーニングスクール代表の木部 ショータです!
世の中にはたくさんの声優になるための学校や養成機関がありますよね?
どこに行ったら良いか悩む人が多く、当スクールでもたくさんの相談をいただきます。
声優・俳優養成所または劇団の演技研究所と声優・俳優専門学校には、それぞれにメリットとデメリットがあります。
今回は声優になるために必要な学校の決め方についていくつかお教えしていきたいと思います。
養成所は、「なりたい声優・俳優像」がしっかりしている人におすすめ
メリット
養成所、または劇団の研究所は事務所(劇団)の直下の機関です。
「どうしても入りたい事務所があり、だからその直下の養成所に入る」という強い意志があれば、養成所はとてもおすすめ出来ます。
養成所は、養成所生の段階でもアピール次第で、卒業を待たず仕事のオファーが来たり、飛び級で事務所に所属出来る可能性もあります。
実際、僕の教え子で養成所入所2週間で、マネージャーの目に止まり、所属のオファーを受けた子がいます。
この様に、元々実力に自信がある人は、少しの投資で事務所に所属できる可能性があります。
学費は、週1〜2回のレッスンの為、専門学校に比べると割安です。
さらに、入所オーディションの際、優秀だと認められた場合、入学金免除や場合により全額免除にしてくれる養成所もあります。
デメリット
進級時と卒業時に査定があります。その査定の結果次第では進級や事務所所属とはならず、強制退所=クビとなる養成所もあります。その際は、リスタートです。一から養成所を探したり、オーディションを受けなければなりません。
授業日数は専門学校に比べると、週1回から2回と少なめ。
すでに勉強をしてきてから入ってきた人に負けないスキルと、授業で習ったことをしっかり復習し、自分を磨き続ける努力が出来る事が大切です。
もちろん、学校ではない為、学歴は付きませんし、学割も効きません。
また、もし声優を諦めて違う道に進もうとした時、当然ながら一切進路のサポートはしてくれません。
自分自身で新たな進路を決めなければなりません。
専門学校は、「スキルも将来像もこれから」という人におすすめ
メリット
専門学校は、自分の行きたい事務所やなりたい声優像はしっかり固まっていないが、卒業後とにかく声優になりたいという人におすすめ。
声優事務所や劇団への豊富なコネクションがあるので、在学中になりたい声優や俳優像を決めて、それに合った事務所を担任の先生や進路指導の先生と相談しながら決定出来ます。
さらに、ある大きなメリットとして、声優を諦めても、一般企業へ就職サポートもしてもらえるという点です。
平均2年間の学校生活の中で、声優になることへの現実的な壁に当たり、声優になることを諦めてしまう人が居ます。
声優の専門学校は、そうした進路変更に際して、柔軟に・手厚くサポートしてくれます。
金銭的に乏しい場合、学校が国と提携している、国の教育ローンや奨学金、さらに新聞奨学生制度を利用して資金を調達することも出来ます。
上記と似たパターンで、総合専門学校の場合、入学金免除という形で他の学科への転科が可能な学校もあります。
デメリット
卒業後、直接事務所に入所出来る割合が養成所に比べると低いです。高くて平均で卒業生全体の5%前後です。
それには、理由があります。
事務所は、直下の養成所の子を、事務所としても手厚く見ようとする傾向がある。また、長い目で見極めたいと考えている所が多いからです。
それにより、卒業後再び事務所の養成所に入り直すというパターンも多くあります。
ただし、実力を磨いて入った分、養成所で結果を出し、現在事務所に所属して活躍している声優さんは多くいます。
また、入学金・授業料については授業時間に比例して割高になります。
奨学金などを借りて入学することも可能ですが、向こう10年以上の返済と付き合わなければならず費用対効果を考えると在学中の本気が求められます。
その際は学校が独自で定めている返済不要の奨学金制度を活用する事も可能ですが、高校在籍時と専門学校在学中の成績や出席率の高さが求められます。
養成所か専門学校かは、自分のなりたい声優像を明確にすると選びやすい!
養成所 | 専門学校 | |
年間の学費(入学金+授業料 ) | 平均 30万円〜50万円 | 平均 100万円以上 |
授業日数 | 平均 週1〜2回 | 週5日〜6日 |
就学年数 | 半年〜2年 | 2〜3年 |
卒業後の進路 | 直上の事務所に所属または退所 | 他の事務所・養成機関、一般就職 |
免除金 | 優秀者は入学金、最優秀者は全額 | 学内などが定める返済不要の奨学金制度 |
奨学金 | 基本的に使用不可 | 新聞奨学生制度・国の奨学金制度など利用可 |
学歴 | 学歴にならない | 学歴になる(専門士) |
残念ながら声優になるためには、ある程度の資金が必要になるのが現状です。
もちろん、声優アワードなどの大型オーディションで実力が認められれば「事務所に直接合格!そのままデビュー!」を目指す事も出来ます。しかし、そういった場合でも、最初の2年位はレッスンを受けながらの所属というパターンが最近の傾向です。
ただし、優秀な人材へは事務所側も投資をします。レッスン代金が全額免除もしくは割安になっている場合が多いです。
ネット上の様々な情報だけでなく、各養成所や専門学校が行っている体験入学にも積極的に通い、生の情報集めをする事を強くおすすめします!
大学やカルチャースクールについて
養成所や専門学校の他に、大学や学校法人認可を受けていない会社が運営するカルチャースクールもあります。
大学について
音楽大学など演劇学科を持つ大学の場合、声優やアニソンについて学べるコース(専攻)を立ち上げて運営しているパターンがあります。大学という組織を卒業出来るというメリットはありますが、まだまだ立ち上がって数年しか経っておらず試行錯誤されているというお話しをよく伺います。
カルチャースクールについて
生徒数をを増やし、勢いをつけているジャンルに声優・俳優系のカルチャースクールがあります。
有名声優も多数排出されています。
今回専門学校についてお話させていただきました、カルチャースクールについても基本的に専門学校の枠組みに入るとご認識頂いて大丈夫です。
大きなメリットの一つに学校法人と違い、法律で決まった形のカリキュラムを組まなくても良いというのがあります。
学校法人は基本的に、学費以外の収入については、法律上制限が掛けられます。
その制限がない会社組織のカルチャースクールの場合、そのメリットを存分に活かした運営をしています。
あるスクールでは、芸能事務所と同等あるいはそれ以上のシステムを持ち、在学中からメジャーデビューしているアイドルグループを抱えてるスクールも存在するなど、今までの常識では考えられないメリットを活かして、勢いを伸ばしています。
反面、学歴にならない、一部の奨学金制度が使えない、学割が効かない、最近は改善されてきたと聴きますが、養成所と同じく他の進路へのサポートが手厚くない場合もあるなどデメリットもあります。
すでに勉強している、自信がある、安く学びたい人は養成所!一から勉強したい、進路の幅を広げたい人は専門学校がおすすめ!
当スクールでは、声優や俳優業界を目指す皆さんの疑問やご相談にも無料でどんどんお答えしていきます。大歓迎です!
ぜひわからない事がありましたら、koe-voicetraining@gmail.comまでお気軽にお問い合わせください!
もちろん、無料体験レッスンの席でのカウンセリングお受けしますよ!(時間が空いていたら、レッスン後も時間取ります!もちろんこれらも無料です☆)
その際に、保護者の方も一緒での相談もOKです。むしろ、保護者の方にこそ声優や俳優業界を理解しお子様と一緒に夢を目指して頂きたいので、カウンセリングの席での同席大歓迎です!
養成所や専門学校への入学は将来を左右する大切な事。ぜひお気軽にご相談くださいね!